愛勝日讃歌 1984.5.1 W&M/Nomura Kenji 1.つぼみのままに 春をも待たず 罪を飲み尽くす愛もて   死に勝ちたまいし御子よ   こやみなく降る雪に 泣き伏して祈りし我ら   初めて知る罪の重みに 張り裂ける胸を   なおもなぐさめ希望の明日を 死も涙もなきエルサレム   あたえたもう 愛の父母 2.ただひたすらに 我らのために 時も命も捧げ尽くし   言葉交わすことさえも   かなわぬ定めに耐え 再び開かぬその目に   はじめてくちづけ我が児よと 誉めいたわる父   その胸の内 思えば我ら 祝いつつもあふれる涙   押さえ切れぬ 愛勝日 3.カナンを前に その地も踏まで ゆきし児をいたむ母の胸   いたわる美しき嫁    父の身代わりに ゆく死もて親に尽くしし子と   生きて親の痛みを晴らす やさしき新妻   聖なる宴 天も地も哭く あたらしき神の御国をば   ささえるふたつの 柱